不動産ニュース / 開発・分譲

2013/3/1

浦和の文教エリアに総戸数295戸の大規模免震マンション/長谷工、JR西日本他

「浦和常盤ザ・レジデンス」完成予想図
「浦和常盤ザ・レジデンス」完成予想図
建設地の現状。写真中央が2つの街区を通る公道で、その公道沿いの桜の木を保存。新たに3本を追加する
建設地の現状。写真中央が2つの街区を通る公道で、その公道沿いの桜の木を保存。新たに3本を追加する
建物に備わる免震装置。積層ゴムに加え、鉛がねじれることで、強風などの揺れも減衰する鉛ダンパー(写真右)やオイルダンパーも併用する
建物に備わる免震装置。積層ゴムに加え、鉛がねじれることで、強風などの揺れも減衰する鉛ダンパー(写真右)やオイルダンパーも併用する

 (株)長谷工コーポレーションは、ジェイアール西日本不動産開発(株)、三菱倉庫(株)、西日本鉄道(株)と共同で開発する分譲マンション「浦和常盤ザ・レジデンス」(さいたま市浦和区、総戸数295戸)を3月中旬から発売する。2月28日、モデルルームと建設地を報道陣に公開した。

 同物件は、JR京浜東北線「北浦和」駅徒歩12分、JR東日本の社宅跡地に建設される、地上14階建て・10階建ての2棟で構成するマンション。建設地は、低層住宅を中心とした閑静な住宅街で、県内有数の有名校が集中する文教地区。敷地も、4方を道路に囲まれた整形地で、樹齢60年以上の桜並木があるなど地域住民にも親しまれてきた。そこで、地域とのコミュニティ形成を開発テーマとし、2012年3月の土地取得段階から住民との話し合いを開始。既存の桜を保存するだけでなく、新たに桜3本を植樹。敷地周辺道路に歩道を確保したほか、エントランス前を公開空地とし地域のコミュニティ拠点に。かまどスツールを備え災害時の防災拠点としても機能させる。
 また、マンションや地域の情報を発信するFacebookページも開設。地域住民やマンション購入検討者、購入者がさまざまな情報交流を行なうことで、地域と住民とのコミュニティ活性化を狙っている。

 建物は、積層ゴム、オイルダンパー、鉛ダンパーを併用した免震構造を採用。住戸は、専有面積72~91平方メートル。販売価格は未定だが、坪単価約220万円となる見込み。

 同日会見した、長谷工コーポレーション代表取締役常務執行役員の吉田 隆一郎氏は「首都圏屈指の文教地区であること、4方道路の整形地であること、295戸の大規模免震マンションであることは、購入検討者へのアンケートでも高い評価を受けている。1月第2週のプレセールス開始から現在までに約1,000件の反響を得ている」などと語った。また、地域とのコミュニティ形成について説明した同社住宅開発事業部副事業部長の須田啓二氏は「土地取得以後の話し合いの中で、地域住民の皆さんがこの地に誇りを持っていることがよく分かった。さらに『素晴らしいマンションを作って、地域を活性化してほしい』という意見もいただいた。桜の保存や公開空地などは、そうした意見を反映させたもの。今後はFacebookページを介した住民と地域との双方向コミュニティを形成し、竣工後はお花見やマルシェなどのイベントを通じた地域とのコミュニティづくりを行なっていきたい」などと語った。

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