東京都は4日、マンション実態調査結果を発表した。今後のマンション耐震化施策の推進に向け実態を把握することを目的に実施したもの。対象は都内すべての3階建て以上の分譲マンションおよび賃貸マンション。調査時点は2011年8月で、アンケート配布棟数は13万3,188棟、回答率は分譲17.1%、賃貸は31.4%。
都内のマンションの数は、分譲マンション5万3,213棟、棟当たり平均戸数は34.7戸、賃貸マンション7万9,975棟、棟当たり平均戸数は14.6戸となった。そのうち、分譲マンションに管理組合がある割合は93.5%と高かった。
旧耐震基準のマンション棟数は、分譲マンション1万1,892棟、賃貸マンション1万2,802棟にのぼった。しかし、分譲マンションの耐震診断実施率は17.1%、耐震改修実施率5.9%、賃貸マンションの耐震診断実施率は6.8%、耐震改修実施率は3.4%と、マンション耐震化の取り組みは進んでいないことが明らかとなった。
調査結果の詳細は東京都都市整備局のホームページ参照。