三幸エステート(株)は7日、東京都心5区および全国6大都市における2月の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを発表した。
東京都心5区のビル空室率は6.23%(前月比0.31ポイント減)と3ヵ月連続で改善した。新築ビルに加え、築10年以内の築浅ビルなどでもまとまった面積の空室床解消が進んだため。現空面積は31万3,429坪(同1万1,764坪減)だった。ただ、築11年以上のビルは、その反動で二次空室発生が顕著となっている。
賃料は、坪当たり1万9,389円(同56円上昇)と、2ヵ月連続の上昇。募集面積は66万1,252坪(同2,456坪増)。建築中ビルからの新規募集増加の影響から、増加に転じる兆しが見えている。
また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.9%(同0.5ポイント減)、札幌市5.9%(同0.5ポイント減)、仙台市12.1%(同0.5ポイント減)、名古屋市8.1%(同0.3ポイント減)、大阪市9.6%(同1.7ポイント増)、福岡市8.6%(同増減なし)とほぼ全域で空室率が低下した。