東京都は、テナントビルにおいて、都と共同でデマンドレスポンス実証事業を実施する事業者を募集する。
デマンドレスポンスとは、電力需給がひっ迫した場合などにおいて、電気の使用者が支払う電気料金単価を高く設定することや、電気使用量を抑制した電気の使用者に対し協力金を支払うことなど、節電に資する手法を通じて、電気の使用者側においてその使用量を抑制する仕組み。
今回の事業では、都内においてデマンドレスポンスを普及促進し、都内の電気使用量の抑制および電力系統に対する負荷の平準化を図ることを目的としている。
テナントビルにおいて、テナントビルオーナーとテナント等事業者との協働により、建物の共用部だけでなく、テナント等事業者が使用する部分も対象としたデマンドレスポンスの手法開発並びに効果の測定、検証を実施する。
デマンドレスポンスの実施にあたっては、テナント等事業者において自らの電気使用量が可視化される仕組みを導入するとともに、電力需給がひっ迫した場合などを想定し、テナントビルオーナーとテナント等事業者との間であらかじめ合意により定めた規約等に従い、エネルギーを使用する設備機器の制御等を行なう。
対象はテナントビルを所有する事業者、期間は4月10日～5月9日。実証件数は5件。補助限度額は1件当たり2,000万円。応募方法などはホームページ参照。
