トヨタ自動車(株)とトヨタメディアサービス(株)はこのほど、一般家庭において消費電力の監視と、エアコンなどの家電の遠隔操作をスマートフォンやパソコン、タブレット端末から行なえる、顧客の節電ライフ支援システム「H2V eneli(エイチツーブイ・エネリ)」を開発。トヨタホーム(株)は、27日より新商品と合わせて販売を開始する。
「H2V eneli」は、専用コントローラを家庭の分電盤の横に追加する簡易な工事で、家とトヨタスマートセンターをつなぎ、家全体の消費電力と特定の部屋・家電の消費電力と、太陽光発電を有する場合は発電量と売電量を、いつでも、どこでもモニタリングすることができるというもの。専用アダプタを設置すれば、エアコン、電気錠、床暖房、給湯器の遠隔操作を最大10台まで行なうことができる。
シンプルな操作性で、「節電アドバイス」や「もうすぐ使いすぎ通知」など、メールによるコミュニケーション機能も充実させた。また、顧客がPHV/EVなどを保有した際には、充電時間を深夜にシフトできるほか、電力消費が一定値を超えると、充電を一時中断するピークカット制御が可能となる。
今後は、車のナビゲーションシステムから、家の電気錠やエアコンの消し忘れ確認、家電の遠隔操作を行なうサービスも計画している。
さらに、従来のHEMSに加え、「H2V eneli」を採用し、幅広い顧客の要望に応えることで、全棟全商品をスマートハウスにすることを目指す。
「H2V eneli」の希望小売価格は13万1,460円~(税込み・工事費別)。遠隔操作が可能なタイプは16万2,750円~(税込み・工事費別)。経済産業省の「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金(HEMS導入事業)」の対象であり、本体および工事費に対して、最大10万円まで補助を受けることが可能。