住友林業(株)グループのリフォーム会社である住友林業ホームテック(株)は11日、新たに開発した「オリジナル制震ダンパーS型」を発表した。
高層ビル等に導入されている油圧ダンパー式制震装置を木造住宅用に改良したもの。物体にずれを起こす剪断力を受け、その力をエネルギーに変換する「シアリング型」。木造軸組工法の住宅用に開発、制震ダンパーを縦に設置し耐震補強と合わせることで、建物の揺れ幅を約50%低減することができる。
柱と柱の間に設置するため床を解体せずに壁下地のみを撤去するだけで設置できることから、既存の方法と比較して工期・費用を約半分に抑えることができる。日本建築防災協会の技術評価を取得している。
従来からの耐震工法と合わせ、「耐震・制震のダブル工法」としてリフォームを提案していく計画。