不動産ニュース / 開発・分譲

2013/4/12

東京・御茶ノ水駅前の大型複合ビル「ソラシティ」竣工/大成建設他

「御茶ノ水ソラシティ」外観
「御茶ノ水ソラシティ」外観

 大成建設(株)、ヒューリック(株)、安田不動産(株)、大成有楽不動産(株)が出資する駿河台開発特定目的会社は、「御茶ノ水ソラシティ」(東京都千代田区)を12日にオープンした。

 JR「御茶ノ水」駅聖橋口前の旧日立本社ビル跡地で開発を進めてきた、都市再生特別地区の制度を適用したプロジェクト。
 オフィス、教育関連施設、カンファレンスセンター、飲食店を中心とする店舗からなる地下2階地上23階塔屋2階建ての大型複合ビル。地域に開放された緑豊かな広場や東京メトロ「新御茶ノ水」駅と接続した地下広場、淡路町方面へのアクセスを改善する歩行者通路等を整備した。

 同ビルでは、環境負荷低減を目指し、賃貸オフィスフロアにLED照明器具を全面的に導入、約1万5,000台のLED照明器具を設置した。そのほか、熱負荷低減、高効率機器の採用等により、熱負荷低減や省エネルギーの指標であるPAL削減率、ERRについて東京都が定める最高水準(段階3)を達成している。
 防災面では、免震構造の採用のほか、停電への対応として共用部用に2,000KVAの非常用発電機を設置し、最大72時間、エレベータや照明等への電力供給がを可能とした。

 賃貸オフィスフロアでは、快適性と使い易さを追求した1フロア907坪の整形なメガフロアを用意。1、2階には、最大624名収容可能な大ホール、会議室を設置しており、企業の研修・セミナー・展示会や、学会等、さまざまなイベントに利用が可能。
 商業ゾーン「ソラシティプラザ ショップ&レストラン」は、15店舗の飲食・物販・サービス店舗で構成される。
 
 そのほか地域の歴史や文化を紹介するまち歩き拠点「お茶ナビゲート」や、連続したディスプレイで新しい映像表現の場を提供する「KS46Wall」、大正時代の蔵を復元再生した「ギャラリー蔵」を整備。
 また、明治中期には三菱社二代目社長・岩崎 彌之助氏の邸宅があった場所だったことから、当時の石垣や煉瓦擁壁の一部を擁壁やベンチ、歴史案内サインとして再生保存。さらに、開発前に敷地内にあった高木10本を現地保存、移植保存しており、ボリュームのある緑陰空間を整備した。

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