(公財)東日本不動産流通機構は16日、2012年度(12年4月~13年3月)の東日本レインズにおける首都圏不動産流通市場の動向を発表した。
同年度の首都圏中古マンション成約件数は3万2,448件(前年度比9.5%増)と、3年ぶりにで前年度を上回り、過去最高を記録した。地域別では、東京都は都区部が1万2,064件(同13.0%増)、多摩地域が3,367件(同6.8%増)となり、合計1万5,431件(同11.6%増)。埼玉県は4,175件(同7.0%増)、千葉県4,274件(同11.2%増)。神奈川県は、横浜・川崎が6,303件(同7.2%増)、その他2,265件(同4.6%増)で8,568件(同6.5%)となり、すべての地域で前年度を上回った。
成約単価は、1平方メートル平均で38万4,000円(同0.7%下落)と2年連続で下落した。都県別では、東京都49万7,300円(同0.2%下落)、埼玉県24万2,700円(同1.2%下落)、千葉県23万1,700円(同4.1%下落)、神奈川県34万9,300円(同2.0%下落)と、すべての都県で下落した。
成約物件の平均専有面積は、65.51平方メートル(同0.7%増)、成約物件の平均築年数は19.01年(前年度18.50年)で、古い物件にシフトする傾向が顕著となっている。また、新規登録件数は17万6,038件(同 2.0%減)で、4年ぶりに前年度を下回っている。
一方、中古戸建住宅の成約件数は1万1,756件(同9.2%増)と、2年連続の前年度比プラス。成約物件価格は2,927万円(同0.3%下落)と、2年連続で前年度を下回った。