旭化成ホームズ(株)は、(独)情報通信研究機構(NICT)が開発した「電波を使った人の動き・侵入検知システム」の戸建住宅・集合住宅への導入の可能性検証を目的とした共同研究を開始する。それに伴い、同社内に22日、「センシングライフ研究会」を発足した。
近年、高齢者を家族に持つ世帯や単身高齢者世帯が増加し、また、都市部では小さな子供を持つ共働き世帯や、30歳代以上の単身女性が増加傾向にある。こうした人々や家族は、防犯や見守りに関してはさまざまな不安を抱きながら暮らしている。
同研究会では、こうした社会的課題を踏まえ、同社の富士・住宅総合技術研究所内の実証棟などを使って実証実験を行ない、NICT開発の技術を活用した新しい防犯・見守りシステムと、それにより可能となる新しい住まいや暮らし方を研究していく。
同技術を住宅内部の防犯、見守りに活用したシステムの実用化は世界にも例がなく、15年度の商品化を目指して研究を進める予定。