イヌイ倉庫(株)は9日、2013年3月期決算を発表した。
当期(12年4月1日~13年3月31日)は連結売上高74億4,200万円(前期比7.4%減)、営業利益8億8,300万円(同9.6%増)、経常利益6億6,500万円(同2.0%増)、当期純利益2億8,600万円(同27.5%減)であった。
前年度に連結子会社の全株式を譲渡し連結対象外となったことなどにより、売上高については減収となったが、営業利益、経常利益については増益となった。
主力の物流事業では、貨物取り扱い量の減少や物流合理化による影響があったものの、賃貸物流施設の安定稼働に伴う収益寄与および業務効率化による費用削減効果により、営業収益33億2,800万円(同2.9%増)、セグメント利益2億2,900万円(前期:セグメント損失9,700万円)を計上した。
不動産事業では、アパートメンツタワー勝どきによる収益貢献があったものの、前年度に増加したオフィスの空室率の回復が遅れたことや賃金水準低下などの影響、また賃貸マンション市況の軟化も影響して、営業収益39億1,900万円(前期比7.3%減)、セグメント利益は13億8,200万円(同17.8%減)となった。
次期は、売上高72億4,800万円、営業利益3億1,700万円、経常利益1億9,600万円、当期純利益8,900万円を見込んでいる。