不動産ニュース / 調査・統計データ

2013/5/14

マンションのパッシブ手法導入実証実験、涼房効果・電気代削減効果などを確認/大京

 (株)大京は13日、日本大学理工学部建築学科、同大学短期大学部建築・生活デザイン学科吉野研究室と共同で行なってきた「パッシブ手法による居住環境性能の数値化」実証実験(2012年6~11月)結果を発表した。

 同実験は、換気機能付き玄関扉やグリーンカーテン・ドライミストなどのパッシブ手法を導入した分譲マンション「ライオンズたまプラーザ美しが丘テラス」(横浜市青葉区、総戸数79戸)の10世帯に協力を仰ぎ、同手法による室内環境の快適性評価の数値化、ライフスタイルや涼房効果の実感等のアンケート調査により、顧客への訴求効果を高めていくことが目的。

 実証結果では、グリーンカーテン内外の温度差が最大10度に達し、紫外線もほぼ100%低減されるなど、納涼効果が見られた。グリーンカーテンへ水をかけ蒸散効果を促す、バルコニーへ打ち水をするといった工夫を施した住戸は、エアコンの電気代が約12%低減されていた。

 また、昼間から明け方まで、リビングの窓と換気機能付き玄関ドアを開けて夜間冷気を導入した住戸では、エアコン設定温度を28度にして稼働した住戸とほぼ同じ室温28度が確保できることも分かった。

 ユーザーアンケートでも、グリーンカーテンの有効性について、88%が良いと評価。夜間冷気導入は89%、換気機能付き玄関ドアは100%のユーザーが良いと評価した。

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