不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2013/5/16

売上高2兆円突破。過去最高益も更新/大和ハウス工業13年3月期決算

 大和ハウス工業(株)は15日、2013年3月期決算説明会を開催した。

 当期(12年4月1日~13年3月31日)の連結売上高は2兆79億8,900万円(前期比8.6%増)と初の2兆円超えを達成。営業利益は1,280億円2,400万円(同11.4%増)で3期連続で増収増益達成。経常利益は1,453億9,500万円(同34.0%増)、当期純利益662億7,400万円(同99.6%増)と、経常利益と純利益は4期連続での増益を達成した。

 自社所有施設を活用した大規模ソーラー発電事業を開始。さらに介護付き有料老人ホームを展開する東電ライフサポート(株)と(株)フジタの子会社化、(株)寿恵会が環境・防災・健康に配慮した住宅型有料老人ホーム「ネオ・サミット茅ケ崎」のオープンなど、「地域密着」「環境」「高齢化」「グループ力」をキーワードとした事業展開の強化に注力した。

 主力の戸建住宅事業は「xevo」の販売拡大に取り組むとともに、スマートコミュニティの展開、子育て層向け住まい提案の開始など商品力の強化を図り、売上高が3,511億5,700万円(同4.4%増)、営業利益125億8,700万円(同14.3%増)となった。
 
 事業施設事業では、震災後の仮設住宅がなくなった影響で売上高2,514億6,300万円(同2.2%減)、営業利益206億8,900万円(同20.1%減)とやや減少したたものの、マンション事業では12年12月に販売を開始した「プレミスト浜田山」(東京都)等の販売が好調で、売上高1,567億9,500万円(同21.7%増)、営業利益99億6,800万円(同164.3%増)を計上した。商業施設事業では、ロードサイド店舗を中心とした企画提案型営業を推進するとともに、地域に根ざした商業施設を全国で事業展開、売上高3,472億3,400万円(同13.1%増)、営業利益459億4,600万円(同38.5%増)であった。
 
 同社代表取締役の大野直竹氏は「戸建住宅についてはもう少し伸ばさなくてはいけないと考えている。時間が掛かる事業ではあるが、地域の特性を生かした新商品の発売などすでに準備は整っている。今後着実に伸びると考えている」と述べた。

 なお、剰余金の配当および26年3月期より中間配当を実施することを決議。当期末の配当金は1株当たり35円(前期実績25円)の予定。

 次期は、連結売上高2兆4,000億円、営業利益1,400億円、経常利益1,350億円、当期純利益730億円、中間配当は1株当たり19円、年間の1株当たり配当金は38円を見込む。

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