ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は16日、2013年3月期決算を発表した。
当期(12年10月1日~13年3月31日)の営業収益は253億5,700万円(前期比4.7%増)、営業利益106億3,100万円(同4.1%増)、経常利益87億4,900万円(同4.5%増)、当期純利益88億2,400万円(同4.5%増)と増益増収を達成。1口当たり分配金は1万5,140円(同560円減)。
賃料の減額圧力が依然として残り、テナント入れ替えによる影響もあったことなどから、新規稼働物件を除く賃貸収益は減収が継続。しかし、積極的なリーシング活動により入居率は向上。期末入居率は96.7%(同1.2ポイントアップ)に改善した。
期中、晴海フロント(東京都中央区)、東二番丁スクエア(宮城県仙台市)とハーモニータワー(東京都中野区)の一部を取得。当期末時点の保有資産はオフィスビル60物件、取得価格総額7,824億円3,300万円、総賃貸可能面積70万759平方メートル、テナント総数1,131となった。
同日開催の説明会で同投資法人代表取締役社長の片山 浩氏は、「既存テナントの賃料減額の動きが引き続き大きい。テナント退去においても前向きなものが徐々には増えているが、まだ5割は賃料圧縮によるもの。外部成長の運営等による分配金の底上げに全力で取り組み、一日も早く分配金水準を1万6,000円~1万7,000円台にもっていきたい」などと述べた。
次期は、営業収益259億8,000万円、営業利益107億7,000万円、経常利益90億円2,000万円、当期純利益90億円、1口当たり分配金は、1万5,160円を見込む。