(株)細田工務店は13日、2013年3月期決算を発表した。
当期(12年4月1日~13年3月31日)の連結業績は、売上高222億6,800万円(前期比37.5%増)、営業損失10億8,000万円(前年同期:営業損失3億1,400万円)、経常損失15億9,000万円(同:経常損失8億2,800万円)、当期純損失14億7,800万円(同:当期純損失9億1,000万円)。事業構造の改善に係る多くの費用を計上したため、大幅な損失となり、赤字幅が増加した。
建設事業では、法人受注で施工量の確保と利益率の向上に努め、「プラウドシーズン富士見ヶ岡 ガーデンテラス」(東京都世田谷区・野村不動産(株))、「永福町リファインドヒルズ」(東京都杉並区・新日鉄興和不動産(株))等の受注を完成工事高に計上。個人受注では、本社周辺を最重点エリアと設定し、分譲住宅のモデルハウスを活用した構造見学会や各種セミナーを開催し、提案型商品の販売を推進。リフォーム受注では、イベントを積極的に開催するとともに、入居者に対し、点検・補修工事を行なうことで、10年間長期保証期間が延長される「保証延長工事」の受注拡大に努めた。こうした結果、売上高は66億3,900万円(前年同期比11.1%増)、営業損失9,500万円(前年同期:営業損失2億円)となった。
不動産事業は、戸建分譲事業では、分譲エリアをまとめて計画的な販売を進め、エリア内での知名度の向上と効果的な販売促進に努めた。また、東北地域については、宮城県住宅供給公社と共同事業を展開し、被災者や住宅検討中の顧客へ優良な住宅の供給を推進。その他、分譲事業に係わる部署を分譲住宅部門として統合したほか、早期完売や事業短縮などの業務の効率化、および法人提携先への紹介依頼活動などの施策を実施したが、販売予定棟数を完売するには至らなかった。結果、売上高153億4,900万円(前年同期比54.8%増)、営業損失6億3,900万円(前年同期:営業利益2億7,100万円)となった。
次期は、売上高209億2,700万円、営業利益4億9,800万円、経常利益1億6,300万円、当期純利益1億1,300万円を見込む。