三菱地所(株)は23日、名古屋駅前のオフィスビル「大名古屋ビルジング」(名古屋市中村区)を着工した。竣工は2015年10月の予定。
同ビルは、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造地上34階地下4階塔屋1階建て、敷地面積9,155.56平方メートル、延床面積14万6,698.04平方メートル。独自の耐震基準により、建築基準法で定められた耐震性の1.5倍を確保。非常用発電機、雨水貯留槽も設置するなど、防災性能の向上も図っている。
地下1階~地上4階には、店舗床面積約4,000坪の都市型商業施設を、7~33階には、オフィススペースを整備する。事務所床面積は約2万坪、基準階床面積730坪、天井高2,850mm、OAフロア100mm。5階には、貸会議室や共用ラウンジなど、ビジネスワーカーを支援する施設を用意する。
また、計画地と地下鉄東山線コンコースを結ぶ連絡地下街およびコンコースの通路拡幅等の整備を行ない、低層屋上部には、約2,000平方メートルの屋上庭園を設ける。環境共生への取り組みとして、地域冷暖房施設を整備するほか、建材一体型太陽光パネル、エアフローウィンドウ、Low-Eペアガラス、LED照明などの導入を図り、CASBEE名古屋Sクラスの取得を目指す。
なお、同ビルは、日本政策投資銀行の「DBJ Green Building 認証制度」において、中部圏初となるプラン認証での最高位「プラチナ」の格付けを取得している。