住友林業(株)は、パナソニック(株)と共同で、「家具組み込み型家庭用菜園システム」の実用化に向けた受容性調査を開始した。
今回の取り組みは、住宅購入者の意識やニーズ把握を目指すパナソニックと、新しい室内空間の提案により、新たなライフスタイル・住まい方の提案を目指す住友林業との方向性が一致したもの。2013年4月~14年4月の期間、「新百合丘展示場」(川崎市麻生区)に同システムを設置。展示場来場者へのヒアリング調査を通じて、同システムの受容性、嗜好性、事業性に関する調査を行なう。
展示場のリビングダイニングに、住友林業クレスト(株)が製作したサイドボードを設置。現在研究開発中のパナソニックの家庭用菜園システムの実機を組み込み、来場者が直接見て、触れられる形とした。実際に同システムを活用し、液肥を利用した水耕栽培により、レタスをはじめとする数種の野菜類やハーブ類の栽培検証を行なう。
来場者には、菜園システム機器の受容性をはじめ、耕作を希望する作物の品目や家庭内での機器の設置場所、室内空間におけるデザイン性、インテリア性、希望するシステムの販売価格帯などをヒアリング。商品化を検討する際の参考データとし、また、室内空間プラン設計の際の参考資料として活用する。