三井不動産リアルティ(株)は24日、2013年3月期決算概要を発表した。
当期(12年4月1日~13年3月31日)は、連結営業収益1,030億6,600万円(前年比10.6%増)、営業利益145億1,800万円(同51.9%増)、経常利益146億4,000万円(同54.5%増)。仲介事業、リパーク(駐車場)事業の伸長に加え、リハウス会社の統合効果が出始めたことから、利益が大幅に増加した。
主力の仲介事業は、市況の好転、店舗増設の効果で売上高611億2,600万円(同12.0%増)。リパーク事業も、初期投資の償却を終えた駐車場の増加、利用単価の上昇、管理台数が14万3,450台(同7.8%増)と増加したこと等で売上高473億4,400万円(同12.2%増)となった。
三井不動産リアルティネットワーク全体では、リテール部門中心に取扱件数が増加。ホール部門で大型成約が増えたことから、取扱高も伸びた。仲介件数は3万9,384件(同9.2%増)となり、過去最高を更新。取扱高は1兆2,682億4,200万円(同12.0%増)、仲介手数料収入は661億7,200万円(同10.6%増)だった。なお、期末店舗数は267店舗(前期末比7店舗増)。首都圏は176店舗(同3店舗増)だった。
今期の見通しについて、同社代表取締役社長の竹井英久氏は「市場は好調に推移しており、店舗も年間6店舗程度は増やしたいと思っている。しかし、顧客の増加に対して物件数が少ないこと、営業社員の数を予定通り増やせていないことなど、成長の阻害要因もないわけではない。それでも、取扱件数は6%程度は伸ばしたい」と語った。