(株)矢野経済研究所は5日、住宅リフォーム市場に関する調査結果を発表した。2013年3~5月にかけ、同社専門研究員による直接面談および文献調査を行なった。
12年の住宅リフォーム市場規模は、6兆1,894億円(前年比0.5%増)と、ほぼ横ばいで推移。「家具・インテリア」関連が前年比9.4%増加したものの、住宅リフォームの根幹である増改築や水回り設備の交換といった「設備修繕・維持」関連は微減となった。
一方、13年の住宅リフォーム市場規模は約6.3兆円(同約2%増)と予測。新成長戦略に基づく政府からの補助金等の後押しや、リフォーム事業者による提案を強化すること等によって市場が活性化された場合は、20年の市場規模が7.6兆円にまで拡大すると予測している。
同社は「中古住宅取得時にライフスタイルに合わせて間取りを変更する等、大規模リフォームを志向する層もおり、リフォームの潜在的需要は増加している」と判断。提案力・商品力を強化しているリフォーム事業者もみられることから、“中古住宅取得時のリフォーム”の動向が注目される、としている。