シービーアールイー(株)(CBRE)は10日、2013年第1四半期の不動産投資マーケットの市場動向を発表した。
金融環境が大きく好転する中、日本の不動産への強い投資モメンタムは継続。国内投資家、特にJREITの取得活動が非常に旺盛で、年度末を控えた今期は特に、ソニー(株)の「ソニーシテイ大崎」などエレクトロニクス企業の資産見直しで主要大型ビルが売却され、数百億円単位の大型取得が多く行なわれたことに触れ、良好な金融環境を背景に、国内投資家の強い取得意欲が続くと予測した。
また、外資系ファンドや海外機関投資家の動きも活発化しており、年後半に向け取得取引が増加傾向が期待できるとしている。
さらに、不動産投資のNOIイールドは基本横ばいだが、不動産投資マーケットでの買い手の投資意欲が強まる中、借入環境は良化するも売り物件が多く出てくる可能性は高くないと推測されることなどから、優良物件で競合した場合、物件によっては若干低下する可能性もあると予想している。