特定非営利活動法人日本ホームインスペクターズ協会(理事長:長嶋 修氏)は19日、2013年度通常社員総会を開催。12年度事業・決算報告、支部設置規定等を承認したほか、13年度事業計画案、同年度収支予算案等を報告した。
13年度は、国土交通省の既存住宅インスペクションガイドライン策定を受け、ホームインスペクションのさらなる普及とレベルアップを目指す。5回目となる「公認インスペクター資格試験」を11月に全国6都市で実施するほか、現在既存一戸建てと既存マンションに分かれているインスペクションマニュアルを統合し「ホームインスペクション・マニュアル」として出版する予定。
また、会員ビジネス支援とスキルアップを目的に、インスペクションガイドラインを踏まえた資料・手引きを作成。近畿・九州・東北などで支部設立・設立準備に向けた活動を展開する。
総会で挨拶した長嶋理事長は「国土交通省がガイドラインを発表するなど、ホームインスペクションもだんだん認知されるようになってきた。600名余の会員の皆さまは、相当意識が高い方々。5年10年後には、インスペクションが当たり前の世の中になる。その時まで一緒に良い仕事をしていきたい」などと語った。
また、自身も委員として参加しまとめたインスペクションガイドラインについて「当協会が倫理規定に盛り込んでいる内容とほとんど同様に、第三者性を強調しているのが特長。民間会社が切り開いてきた一次現況調査を対象にしたもので、それを排除も規制もせず認めてくれた。協会会員にとっては非常に有益なもの」などと評した。