(一社)東京ビルヂング協会は19日、2013年4月期の「ビル経営動向調査」結果を発表した。同協会会員を対象に、四半期ごとに東京23区の賃料水準と空室率について景況感を調査、数値化したもの。今回の調査対象会社数は275社、回答数は153社。
東京23区の賃料水準(坪単価、共益費込み)は、上限が2万6,357円(前回調査比100円上昇)、下限が1万5,316円(同13円上昇)と、いずれも2期連続で上昇した。都心5区では、新宿区と中央区が上限下限ともに大幅な上昇。渋谷区は下限が横ばいだったものの、上限は大幅に上昇した。
東京23区の平均空室率は、7.1%(同変動なし)と横ばい。都心5区では、千代田区6.8%(同0.2ポイント下降)、中央区6.5%(同0.1ポイント上昇)、港区8.7%(同0.2ポイント上昇)、新宿区が8.7%(同0.4ポイント上昇)、渋谷区が3.3%(同1.6ポイント下降)と渋谷区の大幅回復をのぞき、ほぼ横ばい傾向が継続した。
賃料水準景況感指数は、3ヵ月前と比較して-1.7(同4.4ポイント上昇)、3ヵ月後と比較して8.2(同9.1ポイント上昇)といずれも大きく改善。空室景況感は、3ヵ月前と比較し8.2(同5.1ポイント下降)、3ヵ月後は16.0(同13.7ポイント上昇)となった。