大和ハウス・レジデンシャル投資法人(DRI)は21日、運用ガイドラインを変更。高齢者向け住宅の取得を可能とした。
高齢化社会が進展する中で、今後も一定の需要が見込まれることから決定したもの。ただし、通常の居住施設とは運営手法が異なるため、必要な運営能力や信用力を有する運営者の施設、または大和ハウスグループへの一括賃貸や同グループの運営に関するサポートなどにより、リスクが限定的な物件に投資していく方針。
第1号物件として、介護付有料老人ホーム「アーバンリビング稲毛」(千葉市稲毛区、専有部戸数100戸、テナントに一括賃貸、稼働率100%)の取得を決定した。
同物件は、大和ハウス工業が企画・設計・施工、銀座メディカルグループの一員である(株)日本ライフデザインがオペレーターとして運営し、医療依存度の高い入居者の受け入れが可能な競争力のある物件。大和ハウス工業が引き続きマスターリース会社およびPM会社として物件の管理・運営サポートを実施する。取得予定価格は9億3,000万円。取得先は大和ハウス工業(株)。取得予定日は6月24日。
また、同投資法人は、賃貸住宅「カスタリア滋賀本通」(名古屋市北区、総戸数119戸、稼働率89.6%)も取得した。同物件は地下鉄名城線「志賀本通」駅徒歩1分に位置。鉄筋コンクリート造陸屋根15階建てで、都心近接性と、生活利便性も高いことから、取得を決定したもの。取得予定価格は17億3,000万円で取得先は非公開。取得予定日は6月26日。
今回の資産取得で同投資法人のポートフォリオは128物件、取得価格ベースで2,210億9,200万円となる。