不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2013/7/2

主力の戸建事業が好調で増収増益。経常利益3期連続100億円超/ポラスグループ13年3月期決算

「経常利益100億円を継続的に確保できる体制ができ、経営の安定化が図れた」と話すポラス(株)代表取締役の中内晃次郎氏
「経常利益100億円を継続的に確保できる体制ができ、経営の安定化が図れた」と話すポラス(株)代表取締役の中内晃次郎氏

 ポラスグループは1日、2013年3月期決算を発表した。

 当期(12年3月21日~13年3月20日)の連結売上高は1,531億100万円(前期比13.9%増)、営業利益は109億8,000万円(同0.6%減)、経常利益は110億6,800万円(同1.1%増)、当期純利益は25億7,300万円(同21.0%増)。売上高は創業以来の最高業績を更新、経常利益は3期連続100億円超えとなり、増収増益となった。

 グループ全体での売上棟数は、戸建分譲住宅事業で2,125戸(同14.1%増)、戸建注文住宅事業で742戸(同18.2%増)となるなど好調に推移。
 セグメント別では、戸建分譲住宅事業において、戸建分譲初となる埼玉県子育て応援分譲住宅認定第1号を取得した「浦和育みプロジェクト 育実(はぐくみ)の丘」(全37戸)、さいたま市で初の景観協定を締結した「街育プロジェクト 結美の丘」(全54戸)、東京都足立区が進める防犯設計タウン第一号に認定された「パレットコート六町東京ココロシティ」(全206戸)など、環境面や防犯面に重点を置いた商品を販売。好評を博し、年間契約棟数は2,110棟(前年比11.6%増)と、初の年間2,000棟超えを達成した。

 また、戸建注文住宅事業では、都内エリア3ヵ所目、城東エリア初となる「環七・加平ハウジングギャラリー」に加平展示場を新規出展、営業拠点の強化を図った。これにより受注棟数は787棟(同12.1%増)と、4期連続での受注増および過去最高の受注棟数を計上した。

 プレカット事業では、構造計算や性能表示、住宅エコポイント、長期優良住宅等、住宅に求められる重要な要素に応えていくことで受注量が増加。また、ポラテック富士(株)、ポラテック東北(株)において、13年1月末に富士工場・東北工場が竣工。同年2月中旬より操業を開始し、生産能力を拡充した結果、内部取引控除後の売上高は433億9,100万円(前年比19.1%増)となった。

 ポラス(株)代表取締役の中内晃次郎氏は、「経常利益100億円を継続的に確保できる体制が整備でき、経営の安定化が図れた。徹底したエリア戦略、地域密着の強みを生かしつつ、ターゲットである35歳人口が減っていくため、営業エリアを少しずつ広げていく。当社は紹介客が半分を占めているため、紹介活動を強化し、今後も継続してCS向上に努めていく」などと語った。

 今後は、東武東上線、西武池袋線に拠点を出し、分譲を強化していく考えで、次期は売上高1,650億円、経常利益140億円を見込んでいる。

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