不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2013/8/1

マンション売上戸数減少するも、利益率改善で純利益大幅増/三菱地所14年3月期第1四半期決算

 三菱地所は7月31日、2014年3月期第1四半期決算を発表した。

 当期(13年4月1日~6月30日)の連結営業収益は2,278億3,200万円(前年同期比15.7%増)、営業利益は288億100万円(同5.0%増)、経常利益は240億3,800万円(同14.9%増)、四半期純利益は171億500円(同43.8%増)となり、営業収益と利益については四半期ベースで過去最高となった。

 主力のビル事業では、前年度に竣工したビルが通期稼働したこと、「有楽町電気ビル」を売却したことにより、営業収益は1,290億7,000万円(同19.9%増)と増収となったものの、ビルの閉館等に伴う賃貸利益が悪化したことにより営業利益は266億8,800万円(同6.4%減)の減益となった。通期ではさらなる物件の売却を想定しており、また、新規ビルの利益貢献も表れるなど、期初の予定通りに推移している。
 当期末時点(13年6月末)の空室率は8.33%(3月末時点:3.98%)と上昇したが、これは前年度に竣工した新規物件の空室を今年度空室率の算定に含めたことが要因であり、想定通りに推移している。

 住宅事業では、マンション事業において「ザ・パークハウス津田沼奏の杜」(千葉県習志野市)、「ザ・パークハウス中野坂上レジデンス」(東京都中野区)などの売上を計上したが、事業全体における売上戸数が減少したため、営業収益604億7,700万円(同5.2%減)となった。利益率が改善したことにより営業利益は21億8,000円(同634%増)と大幅な増益となった。

 同日開催した決算説明会において同社広報部長の高野圭司氏は「ビルの平均賃料は2万3,598円と横ばい傾向だが回復基調にあるという感触を得ている。丸の内エリアの空室率は新規ビルを除くと前期よりも改善しており、市場全体の反転に期待している」等と話した。

 通期については、連結営業収益1兆700億円、営業利益1,600億円、経常利益1,220億円、当期純利益580億円を見込む。

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