(株)長谷工コーポレーションは23日、旭ビルウォール(株)、日本地工(株)と共同で、軽量気泡コンクリート(ALC)のリサイクル材を使用した「屋上緑化保水板」を開発したと発表した。
「屋上緑化保水板」は、ALC工場や建設作業所で発生するALCの端材をリサイクル。保水性のある板に乾燥に強いセダム類を植えることで、水やりを軽減しながら屋上緑化を実現することが可能。
植物や土、屋上緑化保水板自体が雨水を保水し、その水分が蒸発する際に周辺の熱も奪うため、ヒートアイランド現象の抑制にも貢献。1平方メートル当たり12Lと従来の屋上緑化製品よりも高い保水性があることから、集中豪雨の発生時に雨水が一気に下水道等に流れ込む都市型水害を抑制する効果も期待できる。
同商品は、長谷工コーポレーションが施工する分譲マンション「THE SOUTH CANAL RESIDENCE」(東京都江東区、総戸数98戸。売り主・新日鉄興和不動産(株))への採用を皮切りに、同社が設計・施工する新築分譲マンションへ採用提案していく。