大京グループのビル管理事業を手掛けるオリックス・ファシリティーズ(株)はこのほど、経済産業省関東東北産業保安監督部より「電気保安法人」としての承認を受けた。
電気保安法人とは、電気事業法施行規則に定められ、事業者が設置する事業用電気工作物の電気保安に関する業務を事業者等に代わって行なうことが認められた法人。同社は7月31日、電気保安法人としての要件確認審査が完了。9月1日付けで「電気保安事業部」を新設した。
太陽光発電設備の保安業務は、国家資格である「電気主任技術者」が行なわなければならない。一人の電気主任技術者が管理できる範囲には制限が設けられているため、電気保安業務の専任部署である電気保安事業部を設置。「電気保安法人」の要件を満たすことで、電気設備の保安業務に関わる法令の厳格な運用管理体制の構築が可能となる。
同社ではこれまで、太陽光発電所や、倉庫・工場などの施設の屋根を利用した「屋根借り」方式の太陽光発電事業で、オペレーション&メンテナンス業務を受注してきたが、電気保安法人の承認がされたことで、太陽光発電設備に関わる事業をさらに強化し、年内を目途に全国で電気保安業務を展開する予定。