森ビル(株)は4日、複合オフィスビル「アークヒルズ サウスタワー」(東京都港区)の竣工式を行なった。
同プロジェクトは、アークヒルズに位置する2つのビル「六本木21森ビル」(1971年竣工)、「六本木25森ビル」(73年竣工)を、地上20階地下3階建ての複合オフィスビルに建て替えたもの。
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅に直結。1フロア面積約1,900平方メートル・天井高2.9mのオフィスや、1区画約110~200平方メートルの「スモールオフィス」を整備。「食」を中心とした新しいライフスタイルを提案する約15の店舗(14年1月中旬オープン予定)を設置するほか、都心部の超高層ビルとしては最大級となる約1,100平方メートルの屋上庭園「スカイパーク」(14年3月オープン予定)も整備。生物多様性に配慮した植栽によりオフィスワーカーのリフレッシュスペースとして開放する。
各フロアには3種類の制震装置を採用し、事業継続を実現する高い耐震性能を確保。災害用井戸や備蓄倉庫も整備するなど、防災体制も整えた。環境にも配慮し、日光を遮る外装ルーバーやLow-Eペアガラスを採用、専用部にはLED照明器具を使用している。
竣工式で挨拶した同社代表取締役社長の辻 慎吾氏は「アークヒルズが完成して27年、緑やコミュニティが育ち、経済と文化がつながり、世界に開かれ、常に新しい刺激に満ちたまちに成熟した。今回の開発は、アークヒルズがエリアとして国際都心に進化していく道筋を示すもの。当社は、これからもこのエリアの未来図を描き、まちづくりのリード役としての責任を果たしていく」などと述べた。