不動産ニュース / 開発・分譲

2013/9/5

千葉・浦安で震災後最大の大規模分譲スマートハウス/トヨタホーム、パナホーム、ミサワホーム

テープカットの様子。右から浦安市松崎市長、トヨタホーム森岡社長、パナホーム藤井社長、ミサワホーム(株)竹中代表
テープカットの様子。右から浦安市松崎市長、トヨタホーム森岡社長、パナホーム藤井社長、ミサワホーム(株)竹中代表

 トヨタホーム(株)、パナホーム(株)、ミサワホーム(株)は、3社で共同開発している大型分譲地「THE ISLES(ジ・アイルズ)」(千葉県浦安市、全130区画)の第1期(34区画)を、11月に発売する。

 同物件は、JR京葉線・武蔵野線「新浦安」駅バス11分、バス停下車徒歩1分に位置する約3万平方メートルの敷地を(独)都市再生機構より取得、開発するもの。

 浦安エリアでは、東日本大震災後初となる大型戸建分譲で、災害に強く環境に優しいまちづくりを推進している浦安市と協調し、推進していく。開発地は震災による被害がなかったが、「SAVEコンポーザー工法」による液状化対策を施し、基礎下から液状化しない層を7m以上とすることで、国土交通省の指針を上回る仕様とした。また、街区内に「自立型スマート防災集会所」を設置。防災品を備蓄するなど、安全で安心なまちを実現する。

 開発コンセプトは“暮らせるスマートリゾートの島”。海辺に近い立地に加え、街路のヤシの木などの南国風の樹木を連ねることでリゾート地にいるような日常生活を演出する。茶系の平瓦を採用した屋根やタイル材の外壁、琉球石灰岩の外構等を共通化し、まち全体に統一感を持たせていく。

 第1期は、トヨタホームが12戸、パナホームが11戸、ミサワホームが11戸を販売。各社とも、スマートハウス仕様とし、全邸が「センター連携リモートアクセス」、「太陽光発電システム」、「HEMS」、「EV(PHV)コンセント」等を採用する。1区画当たりの土地面積は約165~227平方メートル。入居開始は12月の予定で、販売価格は未定。

 5日開催された記者会見で浦安市市長の松崎秀樹氏は、「浦安は震災によりダメージを受けたが、今年は反転攻勢の年にしたい。市では現在スマートシティ構想を推進しており、全戸がスマートハウスとなる『THE ISLES』は、イメージアップにつながる」等と話した。

 また、幹事会社であるトヨタホーム(株)取締役社長の森岡仙太氏は、「東京まで20分という好立地、地震や液状化への対策等による安全安心なまち、宅地にゆとりのある戸建てという点が特長。各社の持つ技術力を生かし、浦安エリアをこれまで以上に発展させていきたい」と抱負を語った。

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