不動産ニュース / 調査・統計データ

2013/9/6

シニアの潜在的な住み替え需要は4割強/矢野経済研究所調査

 (株)矢野経済研究所は5日、「シニアの住まいに関するアンケート調査結果2013」を発表した。子供が独立した後のシニアの住まいの変化や、住み替え意向、住み替え先の条件などの把握を目的に、1都3県に居住し子供が独立した60~75歳の男女823名を調査した。

 自宅の部屋の活用度合いを子供独立前後で比較すると、「活用している」比率は66.2%から18.1%へ、「活用しきれていない」比率は33.8%から81.9%へと変化。子供の独立後のマイホーム稼働率は、全体的に低下する傾向があった。

 住んでいるマイホームからの住み替え意向については、「住み替えたくない」が54.7%と過半数を超えた。「住み替えも考えたいが住み替えられないと思う」22.6%、「将来的には住み替えも考えたい」19.5%、「住み替えたい」3.2%と、住み替えに対する積極的な回答は少なかったが、潜在的な住み替え需要は全体の4割強に達した。

 その理由として、「家の老朽化」や、子供の独立による「家が広すぎる」、「バリアフリーの必要性」などが挙げられ、特に子供独立後に部屋の活用度合いが低下している層で「家が広すぎる」と強く感じる傾向が分かった。

 一方で、現実的に住み替えられないとするシニア層の理由は、「新たに購入資金を工面できない」52.2%、「住み慣れた地域を離れたくない」48.9%などが上位に。住み替えの際、購入資金が問題となるほか、居住している地域についても重視されていることがわかった。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年11月号
再注目の民泊。市場動向、運営上の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/10/1

「海外トピックス」を更新しました。

vol.433 世界遺産都市マラッカの医療ツーリズム環境【マレーシア】」を更新しました。

医療を目的に渡航する「医療ツーリズム」。マレーシアは近年、その医療ツーリズムの拠点として成長を遂げています。今回は、歴史的街区が有名な国際観光地マラッカの病院を取材。多くの医療ツーリストを受け入れている環境について探りました。…続きは記事をご覧ください☆