


野村不動産(株)は、三井不動産レジデンシャル(株)と共同で進めているマンション建替事業「桜上水ガーデンズ」(東京都世田谷区、販売戸数516戸)の販売を、7日より開始する。
同プロジェクトは、京王線「桜上水」駅徒歩3分、約4.7haの敷地に広がる1965年完成の「桜上水団地」を、17棟・404戸を9棟・878戸の分譲マンションに建て替えるもの。両者は、2002年に建替組合に参画。住民と協議を重ね、09年に建替決議が成立。このほど着工した。
法定建ぺい率60%・容積率200%のところ、建ぺい率41%・容積率162%に抑制。駐車場も地下化・屋内化することで、空地を広く確保した。既存高木180本の移植と、約360本の高木の新植を実施し、屋上も緑化することで、緑被率40%、空地率50%を実現する。
建物は、権利者からの意見を尊重し、中低層では珍しく全棟免震構造を採用。3~5戸に1基のエレベーターを設置し、共用廊下を縮小しプライバシー性を高めたほか、隣棟間隔を広くとることで両面バルコニーを採用する住戸を多数確保。通風性・開放性も向上させている。
住戸は、2LDK~4LDK、専有面積は58.48~111.84平方メートルで、80平方メートル前後のプランを多数用意。平均専有面積79平方メートル、約2.6mの天井高、約2.2mのハイサッシ導入など、各所にゆとりをもたせている。
第1期は278戸を販売する計画で、販売時期は11月下旬を予定。販売価格は未定だが、坪単価330万円を想定している。
10日会見した野村不動産執行役員開発企画部住宅事業本部プロジェクト開発グループ担当の松﨑雅嗣氏は、「当社が参画してから10年余を経て、ようやくここまで来た。世田谷区、そして駅徒歩3分という立地の希少性、約4.7haという大規模敷地に誕生する大規模物件など、非常に魅力あふれる物件」と抱負を語った。