三幸エステート(株)は12日、東京都心5区および全国6大都市における8月度の大規模オフィスビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを発表した。
東京都心5区のビル空室率は5.95%(前月比0.11ポイント増)と2ヵ月連続で6%を下回る水準を維持したが、前月比では上昇。新築ビルの大量供給に伴いテナントが流出し、空室床を抱えていた築浅ビルを中心に、まとまった面積の二次空室が解消される動きが目立ったことによるもの。一方、現空面積は30万7,515坪と再び30万坪台に上昇。港区内でまとまった面積の募集床を抱える大規模ビルが竣工した影響を受ける形となった。
募集賃料は、坪当たり1万8,901円(同307円減)と、3ヵ月連続で低下。2012年12月の最安値を更新した。景気回復の動きとともに賃料底打ちの兆しも見られたが、直近3ヵ月は再び低下傾向が続いている。募集面積は62万3,625坪(同1万9,518坪減)。
また、全国の6大都市別の空室率は、東京23区6.4%(同変化なし)、札幌市5.6%(同変化なし)、仙台市11.4%(同0.1ポイント増)、名古屋市7.9%(同0.2ポイント増)、大阪市10.2%(同0.1ポイント減)、福岡市7.9%(同変化なし)となった。