不動産マーケティングのアトラクターズ・ラボ(株)は13日、「東京23区の賃貸マンションブランド別相場割高度調査」結果を発表した。
同社の賃貸物件データベースを基に、主な賃貸マンションブランドの募集賃料が、相場よりどの程度高いかを独自調査したもの。各物件賃料を周辺類似事例と比較。相場賃料に対しての差異をパーセントで表した。相場より割高の場合、ハイグレードということを表している。
直近2年以内に募集のあった全1,044棟・37,453戸を対象に調査、サンプル棟数5棟以上のシリーズを対象にランキングしたところ、相場割高度が高い上位3位は、「ヒルズ(森ビル)」が40.0%でトップ。以下、「ガーデン(NTTビジネスアソシエ)」14.8%、「ホーマット(新日鉄興和不動産)」14.2%と続いた。「ヒルズ」は、前回(09年)実施調査結果でも1位を獲得している。
また、前回調査と相場割高度の差を比較したところ、プラスに転じたのは「アルティス(7.2%高)」、「ヒルズ(7.1%高)」、「UR(1.9%)」の3シリーズのみで、他のブランドはすべてマイナスとなった。REIT物件など稼働率重視の運用により、賃料の下げ幅が大きい傾向となったのが要因。