積水ハウス(株)は、鉄骨構造の耐力壁とオリジナル制震壁「シーカスフレーム」を重ねて配置した新商品「ハイブリッドシーカス」を開発。1日より鉄骨戸建住宅の主力商品である「IS ROY+E(イズ・ロイエ)」、「BE Sai+e(ビー・サイエ)」に導入していく。
「ハイブリッドシーカス」は、地震動エネルギーを熱エネルギーに変換して揺れを吸収する同社オリジナルの制震システム「シーカス」(同社鉄骨戸建住宅の86%に搭載)を進化させたもの。
耐震性の高い建物にするためには、一定量の壁が必要となるが、リビングなどには壁が少なく、開放的な大開口や大空間へのニーズが高い。そこで、耐力壁と「シーカスフレーム」を重ねて配置することで、制震性能を維持しながら、壁を減らして設計自由度を大幅に向上させた。
同社では、「ハイブリッドシーカス」の導入により、大開口で自然と室内を心地よくつなぐ「スローリビング」提案を強化していく。
30日の会見で、同社開発部鉄骨商品開発室 構造・技術グループ課長の大軒健太氏は「今まではそれぞれ独立して配置していたが、重ねて配置することで、壁を取り払い、開口を大きく取れるようにした。従来よりも提案の幅が広がり、顧客のニーズにさらに柔軟に対応することができる」などと述べた。