ジョーンズラングラサール(株)(JLL)は21日、ヒルトンホテル東京(東京都新宿区)で、「ホテル・不動産投資フォーラム2013」を開催した。
ホテルや不動産投資市場の現状や将来予測などをテーマに、専門家の見解を共有するのが目的。冒頭挨拶したJLL日本代表取締役社長の河西利信氏は「この1年、不動産投資マーケットは回復基調にある。日銀の金融緩和やアベノミクスの追い風を受け、より鮮明に力強くなってきている。日本では、オフィス、商業、ロジスティック、住宅に加え投資家の関心がホテルにまで及んでいるのではないかと感じている」等と挨拶した。
フォーラムでは、JLL日本リサーチ事業部長の赤城威志氏が「日本不動産市場の動向」について講演。賃貸市場と投資市場の今後の見通しなどについて「経済は拡大し、良好な資金調整が行なわれてきている。今後市場への物件供給は増加し、さらに拡大していくだろう」などと話した。
また、JLL日本ホテルズ&ホスピタリティグループ エグゼクティブヴァイスプレジデントの寺田 八十一氏が「日本ホテルマーケットの動向」について講演。東京のホテルマーケットのパフォーマンスは、景気回復によるビジネスの需要増や消費力回復等により、大幅に回復し、08年の水準に達する見込みであると解説。今後についても「東京オリンピック開催決定により、当面国内外からのホテル資産への投資資金が増加するだろう」と予測した。