住友不動産(株)は28日、地権者・参加組合員として参画している「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」(東京都港区)の建物本体工事が着工したと発表した。
同事業は、東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅に隣接した約2.7haの敷地に、高さ249m・40階建ての業務棟、27階建ての住宅棟(総戸数226戸)、3階建ての商業棟の3棟のビルを建設する大規模複合開発。延床面積20万平方メートルにもなり、住友不動産がこれまでに手掛けたプロジェクトの中でも最大級となる。
事業地である六本木一丁目駅西側は、高低差が大きいことに加えて老朽ビルをはじめとしたさまざまな建物が混在しており、都心の駅前に見合った土地利用はされていなかった。再開発により、隣接する「泉ガーデン」とのまち並みの連続性や調和を図るとともに、高低差の大きい地形を生かした多機能なまちづくりを進める。
業務棟は免震+制振構造、住宅棟は免震構造を採用。オフィス基準階床面積は約1,000坪を計画する。オフィスの無停電対応や災害時の一時避難場所としても使える緑の広場などを敷地内に開設。外周部の道路拡幅、電線地中化なども実施する。さらに六本木一丁目駅に西口を新設し、六本木通りと駅を結ぶ地下通路や駅前広場も設けるなど、周辺住民やワーカーにも配慮する。
竣工は2016年3月の予定。