不動産ニュース / 調査・統計データ

2013/10/30

スマートフォンでの物件探し、前年比16ポイント上昇と大幅増/RSC

「顧客にとって安心・安全な業界となるべく、この団体が主導する立場になっていければと考えている」などと語る同協議会会長の野口孝広氏
「顧客にとって安心・安全な業界となるべく、この団体が主導する立場になっていければと考えている」などと語る同協議会会長の野口孝広氏

 不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)は29日に、研修会を実施し、第11回目となる「不動産情報サイト利用者意識に関する調査」の集計結果を報告した。

 調査は、2013年3月26日~6月22日、同協議会サイト、会員サイト、不動産情報サイト上で実施。有効回答数1,523名。回答者の年齢層は20歳代後半~40歳代前半が多数を占めた。

 調査結果では、不動産情報サイトで物件情報を調べる際、「PC」の利用率が91.7%(前回:96.4%)と依然圧倒的に高いが、前回調査で15.2%であった「スマートフォン」が今回30.9%と大幅に上昇。また今回初めての調査となった「タブレット(iPadなど)」は6.9%という結果となった。スマートフォンは「どこでも手軽に利用できる」が、タブレットは「使いやすい」が、それぞれ使用理由の第1位に上がっており、ユーザーが使用するデバイス機器に大きな変化が見られると同協議会では分析している。

 また、物件を検討する際に問い合わせた不動産会社の数については引き続き減少傾向にあり、ネットであらかじめ物件や会社を絞り込んだ上で問い合わせ、訪問する人が増加している傾向がより強まっている。ただし、賃貸契約者では問い合わせ率は下がったものの、訪問後の契約率は7割を超える結果となった。

 その他では、物件選定時の問い合わせの参考になるものとして、「物件写真の種類・写真点数・写真の大きさ」が、「参考になる」「やや参考になる」合わせて90%超で上位を占めており、「物件の周辺施設(スーパー・学校・病院等)の情報」も計91.4%と重視される傾向に。動画については、「不要」「あまり必要でない」とする向きも多いが、今後、物件写真の質が上がれば動画のニーズも高まってくると予測している。
 また、同一物件が複数サイトで掲載されている場合の問い合わせ会社を決めるポイントのトップ3には、「写真の点数が多い」ほか、「物件のウィークポイントも書かれている」「他にもたくさんの物件を掲載している」などが挙がった。

 調査の詳細は、ホームページ参照。

 同協議会会長の野口孝広氏は「賃貸物件探しのモバイル機器はますます変化し、ネット利用がより身近に。情報格差を減らし、顧客にとって安心・安全な業界となるべく、この団体が主導する立場になっていければと考えている」などとコメントした。

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