
総合ハウジングサービス(株)はこのほど、マンション入居者、管理組合向けの「防災マニュアル」をそれぞれ作成。同社ホームページ(http://www.sgs-mansion.co.jp)を通じてPDFファイルの無料配布を開始した。
同社は、HPを通じた入居者・管理組合とのコミュニケーション向上に力を入れており、今回のサービスは2011年に導入した「間取りシミュレーション」に続く第2弾。東日本大震災以後、自然災害が頻発する中で今年を「防災の年」と位置付け、理事長や管理人向け防災セミナー等も強化している。
マニュアルは、同社の業務統括部が約半年間かけ編纂してきたもので、入居者用が34ページ、管理組合用が22ページ。入居者用は、備蓄品など地震への備えと、地震発生時の初動や避難についてまとめている。管理組合用は、防災体制の構築と災害時の対応について、フローチャートを使い説明しているほか、備蓄品リストを作成できるようにした。どちらもイラストを多用し、分かりやすく説明している。
また、入居者用については、HPに必要事項を入力することで防災カードを簡単に造ることができ、スマートフォンにダウンロードすることで「ペーパーと違い、被災時や停電時でも中身を確認することができる」(同社代表取締役社長:皆見晴彦氏)。
同社は、自社で管理するマンションの約4万3,000戸にHPでのマニュアルページ完成をポスティングで告知。積極的な活用をアピールする。今後も、HPを介したサービスメニューの充実を図ることで、入居者や管理組合支援サービスニーズの拡大につなげていく方針。