UDS(株)が事業コーディネイターとして企画と設計を手掛ける、鹿児島県薩摩川内市の次世代エネルギーを活用したスマートハウス実証事業が、このほど起工した。フューチャーセンターとは、企業・政府・自治体などの組織が中長期的な課題の解決を目指し、さまざまな関係者を幅広く集め、新たなアイディアや問題の解決手段を見つけ出し、実践するために設けられる施設。
鹿児島県薩摩川内市は、「次世代エネルギー」に関して、市民意識の向上と対話を目指すまちづくりを進めている。同社は、同市が建設を予定するスマートハウスにおいて「施設一体型フューチャーセンター」としての運用を事業コーディネイターとして提案。コーポラティブハウスやコワーキングスペースにてこれまで培ってきたコミュニティの対話による合意形成やまちづくりの手法、さまざまなビジネスの将来ビジョンについてのファシリテート、場のデザインなどの経験を生かした提案を行なった。
同施設は、市民が気軽に集い、次世代エネルギーを取り入れたスマートな暮らしを身近に体感できることを目指しており、完成後には専門のファシリテーターを設置。積極的な対話の場を促進する。施設一体型のフューチャーセンターは、地方自治体運営では、日本初となる。竣工は13年7月。
同社は、同物件を皮切りに、新規事業として企業や地方自治体の「施設一体型フューチャーセンター」の企画・設計・運営を積極化していく方針。