積水ハウス(株)は、3月より鉄骨2階建て住宅の工法を統一し、商品シリーズも再編した。
工法については、同社の設立50周年記念商品として2010年に発売した「ビー・サイエ」から採用した「NewBシステム」に統一。部材の生産ラインを、従来の静岡工場に加えて関東工場にも設けることで、安定的な量産体制を整えた。
NewBシステムでは、耐力壁と制震壁を兼ねる「ハイブリッドシーカス」の搭載が可能。耐震性をアップすることで、従来の工法に比べて大空間・大開口の提案を積極化する。また、都市部など法規制の厳しい敷地でも、採光が確保しやすくなるメリットもある。
加えて、塗装・目地の高耐候性・高耐久仕様への統一、断熱性の高い複合ガラス標準化、居室内の特定化学物質濃度を厚生労働省指針の半分以下にするエアキス仕様標準化など、全面的な性能アップを図った。
商品シリーズも従来の3シリーズ10商品から、ダインコンクリート外壁の「新IS」とセラミック系外壁の「新Be」の2シリーズに集約。工法の統一と併せて約400万点の部材を約250万点にまで削減。生産、設計、施工の効率をアップした。