プロロジスは18日、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク川島2」(埼玉県川島町)の竣工式を執り行なった。
同施設は、圏央道川島ICから300m地点にある「川島インター産業団地」内に立地。圏央道は14年度以降に東名高速道路や東北自動車道と接続する計画であり、東日本全域および中部・西日本地域へのアクセス向上が見込める。同社は2011年、隣接地に「プロロジスパーク川島」を竣工しており、現在満室稼働。
今回竣工した「川島2」は、埼玉では同社10棟目の開発物件で、県内の総床面積は73万平方メートルに達する。12年に用地を取得し、開発を進めてきたもので、鉄筋コンクリート造、鉄骨造の地上3階建て。敷地面積2万8,103.12平方メートル、延床面積4万5,670.91平方メートル。すでに100%入居となっている。
25mの高さ制限がある敷地を最大限生かせるよう、梁下有効高を一般的な物流施設よりも1mほど高い6.5mに設定。3階については最高7mとした。トラックバースは1、2階に設置しており、2階は上り・下り専用スロープを備えて効率的なオペレーションができるようにした。事務所スペースの拡張にも対応可能。
共用部全域と事務所、車路へのLED照明採用や屋上に約1MWの太陽光発電パネルを設置して全量売電するなど、環境面にも配慮している。
同社代表取締役社長の山田御酒氏は「物流施設適地はさまざまな条件があるので、探すのが難しい。各社が開発を強化しているが、仕入れ競争にならないような土地を仕入れていきたい」と語る。特に圏央道の利便性アップなど交通インフラの整備進捗に絡み、東北エリアなど開発地域の拡大も示唆した。