大和ハウス工業(株)はパナソニック(株)と共同開発した新型HEMS「D-HEMS 3(ディー・ヘムス・スリー)」、および太陽光発電システムを標準搭載したスマートハウスのブランド「SMAEco(スマ・エコ)」を、5日より戸建住宅全商品で展開する。
第一弾として、エネルギーの収支ゼロを目指す「スマ・エコ ゼロエナジー」と、家庭用リチウムイオン蓄電池を搭載した「スマ・エコチャージ」の2つの仕様を用意した。
「スマ・エコ ゼロエナジー」では、「D-HEMS 3」などを標準搭載し、断熱仕様を次世代省エネルギー基準(Ⅱ地域)仕様としたもの。また、LED照明などの省エネ機器を採用することでエネルギー消費量を削減し、エネルギー収支ゼロの実現を可能にする。
「スマ・エコ チャージ」では、太陽光発電システムと6.2kWhの家庭用リチウムイオン蓄電池を組み合わせる。平時も、購入単価が安い深夜電力を蓄電池に充電でき、太陽光発電システムが発電しない時間帯に供給。新省エネ基準による住宅と比べ、光熱費を年間約88%削減することができる。
なお、「D-HEMS 3」はエネルギー機器や家電機器をつなげることで、宅外から遠隔による施錠やエアコンなど家電の操作ができ、HEMSとしては初のテレビ視聴や録画などの機能も搭載している。今後は「D-HEMS 3」と防犯センサーや、同社が開発・分譲するスマートタウンで展開するクラウドサーバー等をつなげ、省エネのみならず、防災や快適性など多様なサービスを展開していく予定。