不動産ニュース / 開発・分譲

2014/4/11

柏の葉に国内最大級のコワーキングスペースを備えたイノベーション拠点/三井不動産

「KOIL」外観
「KOIL」外観
170席の会員制共有ワークスペース「KOILパーク」。クリエイティブな家具が多数そろい、リラックスしながら仲間もアイディアを膨らませることができるようになっている
170席の会員制共有ワークスペース「KOILパーク」。クリエイティブな家具が多数そろい、リラックスしながら仲間もアイディアを膨らませることができるようになっている
3Dプリンターやレーザーカッター(写真下)などを備える「KOILファクトリー」。専門的な物づくりのための設備・機器を身近に利用できる
3Dプリンターやレーザーカッター(写真下)などを備える「KOILファクトリー」。専門的な物づくりのための設備・機器を身近に利用できる
短期間・小規模でレンタル可能な専有オフィス「イノベーションオフィス」も10室用意。ベンチャー企業の本社機能や、新規事業開発を進める大手企業の事業部門の入居といったニーズに応える
短期間・小規模でレンタル可能な専有オフィス「イノベーションオフィス」も10室用意。ベンチャー企業の本社機能や、新規事業開発を進める大手企業の事業部門の入居といったニーズに応える

 三井不動産(株)は、「柏の葉スマートシティ」(千葉県柏市)の中核街区で開発を進めている「ゲートスクエア」内に、イノベーション拠点「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」を開設。14日の開業を前に、報道陣に向けて内部を公開した。

 「経済が成熟した都市が抱える課題を解決するためには、新産業を創造し、需要・雇用を創出し、経済の活性化を図る必要がある」(同社常務執行役員・小野澤 康夫氏)との考えから、同社では「LIASON-STAGE」(東京・霞が関)、「Venture Support Center」(千葉・幕張)など4ヵ所にインキュベーションオフィスを展開してきたが、今回がその第5弾となる。

 「KOIL」は、職種や立場を越えたさまざまな人々の知識、技術、アイディアを組み合わせることで新事業や製品・サービスを創造する場として誕生した施設。国内最大級となるコワーキングスペース「KOILパーク」、3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタルファブリケーション機器を揃えた「KOIL ファクトリー」、さらに人と人との交流を生み出すための、カフェやスタジオ、ミーティングルームなどで構成されている。

 「KOILパーク」は、国内最大級となる170席を用意。オープンな空間にクリエイティブな家具を配置し、人々の交流を促進する。作業に集中したいときに使えるデスクも配置するなど、そのときの気分やニーズに合わせたワークスタイルをサポートする。
 「KOILファクトリー」にはレーザーカッターや3Dプリンター、3Dスキャナなどのデジタルファブリケーション機器を用意し、省コスト・短時間でアイディアを立体的な試作品にできる環境を整備する。なお、デジタル機器の活用をサポートするスタッフを配置し、利用体験プログラムも用意することで、一般の生活者にも活用してもらえる体制を整える。

 その他大型スクリーンや映像・音響の各種設備を完備したスタジオや、会議・会合などに使えるミーティングルームやサロン、食事のほかソフトドリンクやアルコールも提供するカフェなども完備し、出会いの創出や、コミュニケーションが図れるような工夫をしている。

 利用にあたっては「KOILパーク会員」への入会が必要で、月契約での利用が基本となる。利用料金は「KOILパーク」が使い放題となる「使い放題プラン」(6~23時まで使用可)が月額1万8,000円、「アフター6+週末プラン」が9,000円など。法人会員も用意している。

 創業支援の観点から、創業支援を行なう(一社)TXアントレプレナーパートナーズが活動本拠点として「KOIL」に入居し、常駐スタッフや起業・経営を持つメンターが、「KOIL会員」を対象に起業準備からグローバル展開、株式上場まで、さまざまな創業支援プログラムを提供する。

 また、国内外に約2万人ものクリエイターネットワークを持つ(株)ロフトワーク(代表取締役:諏訪光洋氏)と連携し、「KOILパーク会員」のみならず、周辺の大学・研究機関の人や地域住民を始めとする生活者、活躍するクリエイター、エンジニア、起業家などを対象に、セミナーや体験型ワークショップ、イベントプログラムなどを提供。これらの取り組みにより、イノベーションを誘発し、新産業創造を支援していく。

 なお、同社は4月、「ベンチャー共創事業室」を新設。「KOIL」の運営を推進すると共に、さらなる革新的事業にチャレンジしていく計画。

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