不動産ニュース / リフォーム

2014/5/2

北九州市門司区の古民家を店舗空間にコンバージョン/不動産中央情報センター

築80年、木造平屋住宅の外観
築80年、木造平屋住宅の外観
同物件のロゴマーク
同物件のロゴマーク

 (株)不動産中央情報センターは、tamtamDESIGN一級建築士事務所とともに長屋のコンバージョンプロジェクト「アルコーブ風呂乃井(ふろのい)」を始動した。

 北九州市門司区柳町にある、築80年の木造平屋建ての長屋住宅を改修するもの。2013年12月に最後の入居者が退去。次の事業計画が練られるために建物はすべて解体される予定だったが、オーナーは、同物件には製鉄過程で出る屑を使用した北九州市ならではの「鉱滓レンガ」を使用していることなどから、物件を活用できないかと相談。両社は、同物件の区画を調整し、新たに店舗施設へと生まれ変わらせることに。

 元々は住戸だったスペースを店舗に変更。木造建築の新概念を発見することを目的に、店舗が入居する建物とすることで新しいスポットを生み、賑わい創出につなげていく方針。同物件が持つ時間の経過を生かし、テナントの活動を助長するような空間にしていく。

 なお、ネーミングの「風呂」(正式な字体はロゴの画像参照)とは、同町の古字。その昔、安徳天皇が体を休めるための風呂の水をこの町にある「井戸」から汲んでいたというエピソードがあるという。この古字を地域の記憶から消したくないという想いと、この木造建築の「新概念」に新しい時代の入居者が「浸かる」というイメージから建物名を「風呂乃井」とした。

 JR「門司」駅徒歩8分に立地。区画数は4区画。各区画には、トイレ・流し台設備などが付いている。面積は43.60~45.93平方メートル。賃料は4~5万円(別途共益費など)。現在、入居店舗を全国から募集している。オープンは夏頃を予定。

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