国土交通省は、平成26(2014)年度都市景観大賞(都市空間部門、景観教育・普及啓発部門)の受賞地区・団体を発表した。
良好な景観形成に向けた普及啓発活動の一環として、平成3年度から毎年実施している表彰制度。
平成23年度からは公共的空間と建物等が一体となって良質で優れた都市景観が形成され、市民に十分に活用されている地区を対象とした「都市空間部門」と、小中学校における景観まちづくり教育、まち歩き、景観に関するセミナーなど、景観に関する教育や意識の啓発、知識の普及等に取り組んでいる活動を対象にした「景観教育・普及啓発部門」の2つの部門で実施している。
本年度の「都市空間部門」では大賞(国土交通大臣賞)に「鶴岡市シビックコア周辺地区」(山形県鶴岡市、応募者:鶴岡市、馬場町五日町線まちづくり協議会)、「篠山城下町地区」(兵庫県篠山市、応募者:篠山まちなみ保存会、篠山市)、「日向市駅周辺地区」(宮崎県日向市、応募者:日向市ほか)の3地区が選ばれた。
優秀賞((公財)都市づくりパブリックデザインセンター理事長賞)には4地区、特別賞には1地区が選ばれた。
「景観教育・普及啓発部門」では大賞(国土交通大臣賞)に、「人がつなぐ雁木のまちの歴史景観」(新潟県上越市、応募者:上越市立大町小学校6年生ほか)が圧倒的な評価を得て受賞した。優秀賞には、4プロジェクトが選定された。
なお、大賞は6月中旬に開催される「まちづくりと景観を考える全国大会(仮称)」で表彰する。