不動産ニュース

2014/5/29

オフィス価格変動率トップは「東京」/JREI調べ

 (一財)日本不動産研究所(JREI)は29日、第2回「国際不動産価格賃料指数」(2014年現在)の調査結果を発表した。

 国際的な主要都市の不動産市場動向調査を目的に、対象都市の調査物件について、同研究所の不動産鑑定士が評価した価格・賃料を指数化したもの。対象都市は東京、ソウル、北京、上海、香港、台北、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、バンコク、ホーチミンで、対象用途はオフィス・マンション。1都市当たりオフィス3物件、マンション3物件について、4月1日時点の対象物件の新築・新規契約を前提に、1平方メートル当たりの価格・賃料を評価・指数化した。

 10年10月を100.0とした項目別トップ3は、オフィス価格指数では「北京」187.2、「ジャカルタ」181.4、「台北」144.0。オフィス賃料指数では「ジャカルタ」162.2、「北京」161.8、「上海」133.4。マンション価格指数では「ジャカルタ」154.6、「クアラルンプール」138.2、「台北」135.7。マンション賃料指数では「北京」143.4、「上海」139.0、「ジャカルタ」129.4。

 オフィス価格指数の対前期(13年10月期)変動率では、最も高かったのが「東京」の+3.4%。以下、「ジャカルタ」+3.1%、「バンコク」+2.5%で、変動率が最も低かったのは「上海」「クアラルンプール」の+0.7%。
 オフィス賃料指数の対前期変動率では、最も高かった都市から「シンガポール」+4.4%、「ジャカルタ」+3.1%、「バンコク」+2.5%の順。「上海」は-0.8%と唯一のマイナスとなった。

 マンション価格指数変動率では、「ジャカルタ」+4.0%、「北京」+3.8%、「上海」+2.3%、賃料指数では「ジャカルタ」+2.6%、「台北」+1.0%、「東京」+0.7%の順に。

 東京の丸の内・大手町地区所在の最上位オフィスを100としての価格水準比較(1棟の賃貸可能面積当たりの床価格単価)では、トップが「香港」で173.6となり、以下「台北」62.8、「上海」58.3。賃料水準比較では、「香港」168.6、「上海」75.0、「シンガポール」68.8の順に。
 同じくマンションでの価格水準比較では、「香港」212.2、「台北」160.7、「シンガポール」149.6。賃料水準比較では、「香港」170.6、「シンガポール」153.6、「上海」90.2となった。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。