

(株)大京は、分譲マンション「ライオンズタワー柏」(千葉県柏市、総戸数265戸)の販売を、6月中旬から開始する。
同物件は、JR常磐線「柏」駅徒歩3分に立地する、地上27階地下1階建てのタワーマンション。建設地は柏駅東口から続くアーケードに面し、商店が林立していた。そのため、「柏駅東口D街区第一地区第一種市街地再開発事業」(地権者23人)として、商業施設・市の文化交流施設・住宅が一体となった複合タワーマンションとしての再開発が決定。大京は2011年、組合の事業者コンペに参加し選定を受け、組合員として地権者住戸を除いた住宅保留床(239戸)を販売する。
建物は、(株)竹中工務店施工で、中間免震構造を採用した長期優良住宅仕様。変断面斜めスラブにより最大300mmのスラブ厚を確保。高い遮音性と最大天井高面積の拡大を図っているのが特徴。1・2階が商業施設、3階が市の文化交流施設、4~27階が住戸となる。タワーマンション化により、建物周辺道路の拡幅・新設、ポケットパークの設置も行なわれる。
住戸は、1LDK~4LDK、専有面積約40~90平方メートル。商業立地であることからセキュリティを強化。1階エントランス、1階エレベーターホール、4階エントランス、4階エレベーターホール、住戸玄関の5重ロックを採用。同社オリジナルの水回り、ディスポーザーも導入した。
1期は、14階以上の高層階、80~100戸の販売となる見込み。販売予定価格は、2,700万円台~7,800万円台。坪単価は約230万円。年明けからのプレセールスで約1,000件の事前反響を集め、360組に事前モデルルーム案内を行なっている。ファミリー層に加え、シニア層の買い替え、買い増しニーズが強いという。
5月30日に会見した、同社執行役本店長の世利幸仁氏は「当社は今年創業50周年を迎えるが、その記念碑的物件となると思う。これまで当社は27件の再開発物件に参加してきた。再開発は社会性も高いため、今後も主要事業として、積極的に参画していきたい」などと語った。