(一社)プレハブ建築協会は5月30日、如水会館(東京都千代田区)で第2回通常総会を開催。2013年度の事業報告、収支決算、役員改選などについて議決、承認した。
役員改選では現職の和田 勇氏(積水ハウス(株)会長兼CEO)を再任。総会後に行なわれた記者会見で同氏は最近の景況感について「消費税増税の影響でGWの来場客が3割減となり大変苦しい状況。消費税の適用を契約ベースに変える、軽減税率を適用するなど、反動をなるべく抑制する方向で陳情していきたい」と述べ、「生前贈与で1,600兆円の金融資産を若者の住宅資金へ回すなど、アベノミクスが腰折れにならないよう対策を練っていただきたい」など政府への要望を語った。
また、専務理事に元(独)住宅金融支援機構理事の合田純一氏を選出。同氏は、「国の政策の中での対応や要望、住環境の問題、既存ストック活用促進、人材育成などさまざまな問題がある。会長および関係各社の方々に支えてもらって精一杯がんばっていきたい」などと挨拶した。
今年度の事業計画では、(1)PC建築の耐震診断・耐震改修の推進等、安全安心への配慮、(2)長期優良化リフォーム推進事業への対応など良質な社会ストックの形成、(3)建設技能者や資機材の不足に対応できるPC建築の需要拡大など新たなニーズに対応した市場の創造、(4)住まいにおける省エネ、創エネ、蓄エネなどの先進的技術の普及促進など地球環境への配慮、(5)海外におけるPC工法の普及など国際貢献、(6)PC建築施工管理技術者資格認定事業の推進など人材の育成等を盛り込んだ。
各部会活動としては、PC建築部会は、需要の拡大や工業化技術の開発などを図るため、PC部材品質認定事業、PC構造審査事業とPC工法施工管理技術者資格認定事業の3事業を継続して実施。東日本大震災の復興支援に積極的に参加するため、復興推進特別委員会を中心に、部会としての有効な提案を行なっていく。
住宅部会では、温暖化・VOC対策として環境行動計画「エコアクション2020」を引き続き推進し、CO2排出量を20年には10年比戸当たり50%削減を目指す。さらに良質な住宅の普及とストックの形成に注力、リフォーム技術の普及・向上などを強力に推進していくとした。