(一社)マンション管理業協会は3日、第一ホテル東京(東京都千代田区)にて定時総会を開催。2013年度事業報告および収支決算などを承認した。また、改選期に伴い新理事長を選出。新理事の互選により、山根弘美氏((株)ダイワサービス代表取締役会長)を理事長に再選した。
14年度は、(1)法令遵守・コンプライアンス体制整備の徹底、(2)マンションに安心・安全で長く住まうための課題への対応、(3)防災・減災への取り組み、(4)管理業務品質の維持向上、(5)マンション管理業に関する各般の研究および情報提供、の5つを重点項目として取り組んでいく。
(1)については、新モニタリング制度およびフォローアップ制度の推進と整備を。(2)では、管理組合のコミュニティ形成等に資する活動や、建物および設備の安全確保、資産価値維持・向上への対応に注力。(3)の防災・減災への取り組みでは、区分所有者および管理組合、マンション管理会社の業務に対する支援を行なうとともに、政策当局・関係機関に対する働きかけも実施していく。(4)については、各種資格を含めた専門性の高い人材の育成と確保を。(5)では、さらなる高齢化の進行を見据えた新たな分野への展開を検討していく「2025ビジョン懇話会」において、課題の整理および提言策定の準備を進める。
総会後の懇親会で挨拶した山根理事長は、「全国のマンションのうち、約91%を当協会の会員が担っているというこの数字は、われわれに寄せられる信頼の表われであると自負している。居住者が安全・安心で充実したマンション生活を長く送れるよう、建物や設備の安全確保や防災・減災力の向上、管理組合のコミュニティ形成などの課題に応えていく」などと話した。