不動産情報サービスのアットホーム(株)は12日、2013年度(13年4月~14年3月)の首都圏居住用賃貸物件における定期借家物件の登録・成約状況を公表した。同社の全国不動産情報ネットワークに登録された物件を基にしている。
13年度の定期借家成約数は首都圏全体で6,495件(前年度比5.2%減)。地域別にみると東京23区2,995件(同1.6%減)、東京都下566件(同4.9%減)、神奈川県2,001件(同13.8%減)、埼玉県636件(同7.6%増)、千葉県297件(同0.7%減)と、埼玉県以外では減少となった。
全体に占める定期借家契約の割合は2.6%(同0.2ポイント低下)となった。一戸建てでは11.1%(同0.7ポイント低下)と1割超を維持。マンション、アパートでは前年よりわずかに低下し、2%台にとどまった。
物件種目別の割合はマンションが57.4%(同0.8ポイント低下)、アパート29.5%(同0.3ポイント上昇)、一戸建て13.1%(同0.5ポイント上昇)。東京23区、埼玉県、千葉県ではマンションが60%を超えているが、神奈川はアパートが43.9%(同0.7ポイント低下)を占め、マンションよりも多くなっている。
定期借家と普通借家の平均賃料を比較すると、マンションと一戸建ては定期借家の方が高くなった。同社では「定期借家の方が好立地・高グレードの物件が多いことがうかがえる」とする。アパートについては定期借家の方が低く、定借アパートの27.0%が賃料5万円未満という結果になった。