(公財)日本賃貸住宅管理協会は16日、明治記念館(東京都港区)で第3回会員総会を開催。2013年度事業報告・決算、14年度事業計画・収支予算等を発表した。また、総会に先立ち行なわれた理事会で、5年にわたり会長を務めてきた三好 修氏((株)三好不動産代表取締役社長)が退任。新会長に(株)アミックス代表取締役会長の末永照雄氏を選任した。
13年度は、賃貸不動産経営管理士有資格者の拡大に注力。全国11会場で受験者向け講習会を実施し、1,172名の受講者が有資格者拡大に貢献した。相続支援事業においては、相続支援コンサルタントの認定登録制度を創設。194名の登録者を輩出した。
14年度は、重点事業として、賃貸住宅管理業者登録制度の法制化と、賃貸不動産経営管理士の国家資格化の推進を打ち出し、16年度までの法制化、国家資格化を目指す。相続支援コンサルタントの講習開催地域も、9会場から13会場へ拡大。同資格の普及・推進に注力していく。第5回目となる「JPM“夢の賃貸住宅”学生コンテスト」と、昨年1,071名が参加した「日管協フォーラム2014」も開催する。
新会長に就任した末永氏は、「賃貸住宅管理業者登録制度の法制化と、賃貸不動産経営管理士の国家資格化が第一の目標。三好前会長の意志をしっかりと引き継いでいきたい。人口減少社会の中、管理業界はますます厳しい局面を迎えることになる。そうした中、入居者のテナントリテンションや物件の差別化等、『管理力』をアップしていく必要がある。単に物件を管理するだけでなく、収益向上を目指せる経営的な視野を持つ管理を目指していきたい」などと抱負を述べた。